免震建物見学会・講演会 in 博多(2018年8月24日)


「紙与博多中央ビル」の免震層見学と講演会を開催しました。当ビルは博多駅直近に2018年4月に竣工したオフィスビルで、地上13階建て、2階床下に免震層が設けられた中間階免震です。

免震部材は鉛プラグ入り積層ゴム、天然ゴム系積層ゴム、弾性すべり支承、およびオイルダンパーの組み合わせです。耐火被覆を一部、取り外した状態で見学しました。免震層を跨いで縦に繋がるエレベータ・階段についても説明がありました。

免震層の見学ののち、当ビルの管理会社「紙与産業株式会社」吉留氏の講演がありました。

次第

1. 免震建物見学会

日時 2018年8月24日(金)15時00分~

参加者 23名

会場 紙与博多中央ビル 免震階(福岡市博多区博多駅中央街7番21)

2. 講演会

日時 2018年8月24日(金)16時00分~

参加者 48名

会場 紙与博多中央ビル 6階 ACU 博多

講演者 紙与産業株式会社 ビル事業部部長 吉留氏

講演テーマ『なぜ、免震建物を選ぶのか 』

  1. 紙与グループの防災(BCP)に対する考え方
  2. 免震建物事例
  3. テナントビルとして国内初のZEB Ready導入など

本建物は、アウトフレームを採用し、すっきりしたオフィス空間を実現している。ざまざまな面から容積率の緩和を受けた建物で、そのうちの1つ、屋外通路の2mセットバックを満たすために、中間階免震を採用した。

免震構造を立地競争力の付加価値として位置付けている。2005年福岡県西方沖地震をきっかけに免震構造のメリットを実感し、今後建設するビルは、可能な限り免震構造とすることを会社の方針としている。本建物は、免震構造として3棟目である。

免震以外にもBCP(事業継続計画)の観点から様々な機能・設備等も備えている。また、エレベータの待ち時間を短縮するシステム、「エレ・ナビ(三菱電機)」を九州で初めて導入した。

紙与博多中央ビルの全景
紙与博多中央ビルの全景
耐火被覆を取り外した積層ゴム
耐火被覆を取り外した積層ゴム
紙与産業 吉留部長の講演
紙与産業 吉留部長の講演